団長あいさつ

この度、辰野町消防団長に就任いたしました古村幹夫でございます。

辰野町消防団は長い歴史を持つ消防団ですが、この間に様々な火災、自然災害などの現場に出動してまいりました。 近年では気候変動の影響からか、局地的な大雨による災害が発生する傾向にあり、特に平成18年、長野県を襲った豪雨災害では、 当町でも4名の尊い人命が犠牲となるような大きな被害が発生しました。

「災害と向き合う」

平成18年の豪雨災害は、私達が過去に経験したことの無いような災害であり、自然が持つ大きな破壊力の前では、私達人間はあまりにも非力であり、 当時出動した団員達は非常に悔しい思いをしました。 この災害を機に辰野町消防団では、人間の持てる力を最大限発揮できるような集団に生まれ変わる為に、組織の在り方を見直したり、 災害時に機械力を用いる事が出来るよう、各種建設機械の技能講習を受講するなど、災害に立ち向かう為の準備を重ねております。

残念ながら私達人間の持てる力には限界があります。また当然の事ながら、地震や台風などの災害を未然に防ぐ術はありません。 つまり、完全な「防災」ということは出来ないのが現実であります。 しかし、私達一人ひとりが災害に対する心構えを持ち、行動に移すことが出来れば、被害を最小限に抑えることが出来ます。 私達消防団員は、住民の皆様と共に、災害に対する認識を深めながら、地域の防災リーダーとして、迫りくる「その時」に備えてまいりたいと考えています。

「進歩する集団に」

辰野町消防団は、地域の皆様に大切に育ててきて頂きました。 団員のご家族や地域の皆様のご理解をはじめ、団員の勤務先の事業所様でも消防団が活動しやすい環境を整えてくださっています。 また、消防団員に対する優遇措置を設けてくださる事業所様も多数あり、私達消防団員に対する期待を大きく感じています。

一方で、新入団員の確保は年々厳しさを増しています。 若い世代の意識の持ち方や、経済情勢の大きな変化も一因と考えられますが、新入団員の勧誘の際には、本人ばかりではなく、ご家族にもご理解を得難いのが現状です。 しかしご理解を得る為には、ただお願いするだけでは無く、自分たちの活動にも改善する所が多くあるはずであり、消防団活動に参加しやすい環境を、 自分たちが作っていかなければいけないと考えます。また、一部には昔ながらの慣習が残っており、今の時代には受け入れられない部分があるのも事実です。 まず、私達自身が自分達の行動を見つめ直し、変わっていくことも大切だと考えています。

消防団を取り巻く現状には厳しいものもありますが、10年後また20年後に辰野町消防団が、更に強い組織である為に、今出来る事に精一杯取り組んでまいりたいと思います。

平成22年4月1日